2018年1月29日月曜日

節分「鬼鉄ぽう」(富士宮市の足形の昔話)

2月3日節分は、各季節の始まりの日(立春、立夏、立秋、立冬)の前日のことで、節分とは「季節を分ける」ことも意味しています。一般的には、「鬼は外!福は内!」と声を出しながら福豆をまいて、年齢の数だけ(もしくは一つ多く)豆を食べ厄除けを行うことです。これらは、地方や神社などによって異なります。
昔々、足形に治平という、鉄ぽうがうまくこの辺りでも名の知れた人がいた。その頃、この土地に赤鬼が住んでいて、村人たちにいろいろな悪さをするので困っていた。小麦団子を焼いていると入って持って行ってしまうので、まるい石臼を焼いておいたら、持って行っても食べられないから怒って裏の岩にぶつけたりして、村の人々は大変困っていた。ある日、治平さんが内野(うつの)へ鉄ぽうをかついで出かけたとき、芝川の丸木橋まで行くと、赤鬼ががんばってどかないので「どけどけ、どかにゃあと、この鉄ぽうでうつぞ」と言ったら、「なんだ、そんなもの、うつならうってみろ」と言って鉄ぽうを掴んで離さなかったので、ズドン!と一発やったら、赤鬼は川へ転げ落ちてめくらめっぽうに、川から原っぱに這い上がってきた。赤鬼は、ずるずると這って行き、人穴のお寺で「腹が痛いから、薬をよこせ」と騒いだら、坊さんが火縄と火薬を出して「この上の原っぱに行って、薬を体につけて、これで火をつけろ」と騙したのだ。赤鬼は本当にそうしたら、ドカーンととても大きい音がして、肉も骨も吹き飛んでしまった。悪いことばかりする鬼がいなくなったから、足形の人たちは今でも節分の晩に、豆まきをしないそうです。
伝統的な行事の一つ、豆まきを親子、家庭で楽しみ、無病息災を願い良い年にしたいですね。